「生まれる場所」が「生まれ変わる場所」へ
UNTEN INNの建物は、元々産婦人科医院として使われていました。一般的なリノベーションとは異なり、この建物が持つ固有の記憶を消すのではなく、宿泊体験の中心に据えることで、「生まれる場所」を「大人が子どもの頃の感覚へ戻っていく場所」へと再解釈しています。元産婦人科という来歴が、単なる歴史の保存や演出にとどまらず、宿泊体験そのものへと深く結びついています。

五感を刺激し、好奇心を呼び覚ます空間
UNTEN INNでは、宿泊者は客室に入る前から、標本、古物、植物、地元アーティスト作品、レトロゲーム、邦楽棚などが混在する共用部を巡ります。線香の香りやカフェから漂うコーヒーの香りが重なり、セレクトされた邦楽の名盤が棚に並びます。床を歩く靴音や古物の質感、畳に座る時の身体の低さも、滞在の一部として感覚に訴えかけます。これらの要素は、旅人の感覚を日常の外へと少しずつ誘い、好奇心を芽生えさせる構成となっています。


ロビーや展示、レトロゲーム、邦楽棚、和室は、単なる装飾ではありません。これらは、旅人が知らないものの前で立ち止まり、子どもの頃に秘密基地や博物館を覗き込んだ時のような感覚を思い出すための「装置」として機能します。
未知との出会いが織りなす「ヴンダーカンマー」
子どもの頃に日常が楽しかったのは、世界がまだ未知に満ちていたからです。UNTEN INNでは、標本、古物、アート、遊び、音、香り、畳や障子のある和室を通して、「答えのない未知」を館内のあちこちに散りばめています。少し分かりそうで、でもまだ分からない。知っているものに似ているのに、どこか違う。そうした中途半端な距離に、人は引き寄せられます。見たことのないもの、初めて触れる質感、知らない匂い、聞いたことのない音、そして廊下や部屋の隅に落ちる闇の気配にすら、私たちは感情の揺れを覚えます。こうした小さな違和感が重なることで、旅人は自分の中に残っていた好奇心に気づいていくでしょう。



かつての「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」は、世界の珍しいものを集め、自らの世界観を見せる空間でした。現代ではインターネットによって多くの情報が手軽に得られますが、UNTEN INNは情報として知るだけでは得られない「目の前で立ち止まってしまう驚き」を宿泊体験として提供します。ここは博物館のように正解を学ぶ場所ではなく、旅人が「なぜか気になるもの」の前で立ち止まるための場所です。


感情の動きを重視した宿泊体験
UNTEN INNの独自性は、宿泊者を利用者の属性で分類せず、感情の動きから宿を設計している点にあります。「知らないものに出会いたい」「日常から少し外れたい」「意味が定まる前の違和感に惹かれる」「子どもの頃のように、世界をもう一度面白がりたい」といった好奇心や感情の揺れを起点に設計されています。観光資源を分かりやすく提示して消費させるのではなく、旅人のまなざしや身体の感覚そのものを少し変えることを重視した宿です。

和室が提供する「低い目線の体験」
UNTEN INNの客室は、畳や障子、間接照明を取り入れた和室を中心に構成されています。和室は単なる日本らしさの演出ではなく、小上がりに腰を下ろし、畳に座り、布団で眠るといった、椅子やベッドとは異なる「少し低い目線」で空間と向き合う身体感覚を大切にしています。日本人にとっては、子どもの頃に祖父母の家へ泊まった時のような原体験に近い感覚を呼び覚まし、海外からの旅人にとっては、目新しい未知の体験となるでしょう。効率や機能だけでなく、感覚の速度を落とし、子どもの頃のまなざしに近づいていく場所として、和室が設計されています。

施設概要
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施設名: UNTEN INN
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所在地: 沖縄県名護市大中3-1-5
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開業日: 2026年3月1日
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TEL: 0980-53-0131(医療法人運天産婦人科 運天慎吾まで)
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Email: untensanfujinka@untensanfujinka.or.jp
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公式サイト:
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Instagram:
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運営会社: 有限会社E・M・I management & asset investor
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代表者名: 運天淳平
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広報担当: 運天慎吾