デジタルデバイド解消への新たな一歩
近年、行政や生活サービスのデジタル化が進む一方で、スマートフォンやオンラインサービスを使いこなせない「デジタルデバイド」が社会課題となっています。特に地方では、キャリアショップが近くにない、あるいは家族が遠方に住んでいるといった理由から、スマートフォンについて気軽に相談できる相手がいないシニア層が多く存在している状況です。
これまでにも各地でスマホ教室や相談会が開催されてきましたが、多くは受託型の事業であり、補助金や事業費の終了とともに継続が困難になるケースが少なくありませんでした。こうした背景から、利用者が直接サービス料金を支払うことで持続可能なモデルを構築し、通信サービスとスマホサポートを一体化した「ふるモバ」が開発されました。
「ふるモバ」の主な特徴
1. 地域密着の有人対応MVNO
「ふるモバ」はMVNOでありながら、キャリアショップのように対面での案内や相談が可能です。通信サービスだけでなく、地域に根ざしたサポート体制で、スマートフォンの困りごとに寄り添います。
2. 完全1対1の「個別対応」相談会
従来のスマホ教室のような一律のカリキュラムではなく、1対1の個別相談形式を採用しています。「LINEの使い方」「ビデオ通話」「チケット購入」「アプリ設定」など、利用者の「今すぐ聞きたい」にピンポイントで応え、それぞれの悩みに応じたサポートが受けられます。今後はLINEスタンプ作成や健康管理などのワークショップもイベントとして実施される予定です。
3. AIによる「オーダーメイド教科書」
相談会や訪問サポートで得られた内容をもとに、AIが分かりやすく要点を整理したレポートが提供されます。操作方法や設定内容を後から何度でも見返せるため、「家に帰ったら忘れてしまった」「もう一度聞くのが不安」といった心配がありません。相談を重ねるごとに内容が追加され、自分専用のオーダーメイド教科書が完成します。このサービスは月額サービス加入者限定です。
4. 通信契約がなくても利用可能
通信契約が不要な方向けに、スマホサポートのみのプランも用意されています。通信費の見直しなど、相談のみも受け付けています。
料金プラン
「ふるモバ」の料金プランは以下の通りです(すべて税込)。
-
3GB:3,980円
-
20GB:4,980円
-
無制限:6,980円
-
サポートのみプラン:1,980円
これらのプランに加入すると、通常1回2,000円のスマホ相談会を回数無制限で利用できます。申し込みは、各地域で開催されているスマホ相談会の会場にて、スタッフが対面で説明しながら手続きを進めます。
サービス開発の背景にある想い
2025年7月から実施されたPoCでは、スマホ相談会が7回開催され、累計115名が参加しました。調査により、シニア層の平均通信使用量が約1.4GBであるにもかかわらず、平均通信料金が約5,200円と高額なキャリアプランを契約し続けているケースが多いことが明らかになりました。これは、「相談相手がいないこと」が料金見直しの障壁になっているためと考えられます。
サービス開発のきっかけとなったのは、ある相談会で聞いた高齢女性の「離れて暮らす孫と年に2回しか顔を見て話せない。生きている間にあと何回話せるだろう」という言葉でした。スタッフがビデオ通話の設定をサポートし、画面越しに孫と会話ができたことを女性は大変喜んだといいます。
スマートフォンは単なる通信機器ではなく、人と人をつなぐ生活インフラです。一人ひとりに合わせたサポートこそがデジタルデバイド解消につながるとの考えから、「ふるモバ」が誕生しました。
今後の展開
「困ったときに聞けるを日常に」という目標をより多くの地域で実現するため、鳥取市での基盤を確立した後、全国エリアへの展開が予定されています。
また、加入者向けのコミュニティとして、スマホ教室、ワークショップ、健康関連イベントなどの地域交流プログラムの実施も検討されており、通信サービスにとどまらない地域コミュニケーション基盤の構築を目指しています。
株式会社エージェントについて
株式会社エージェントは、「社会の『困った』を事業の力で解決する」ことをミッションとする事業共創ファームです。「ALL SMILE(関わる全ての人を笑顔にする)」という価値観のもと、2034年までに300の持続可能な事業を創出し、日本発のソーシャルベンチャープラットフォームの確立を目指しています。

関連リンク
-
ふるモバ/サービスサイト: https://www.fullsupport-mobile.jp/
-
お問い合わせフォーム: https://agent-network.com/contact/business/