沖縄で深刻化する「移動手段不足」の課題
近年、沖縄県では観光客数の増加に伴い、交通に関する課題が深刻化しています。2025年には観光客数が過去最多の1,075万人を記録する見込みですが、一方で県内のタクシー乗務員は過去12年間で約半減し、現在の乗務員の78%以上が60歳以上、平均年齢は全国平均を上回る64.3歳となっています。このような状況は、公共交通空白地域の発生やサービスレベルの低下につながり、沖縄県の「次世代交通ビジョンおきなわ」でも喫緊の課題として挙げられています。
ゆいかじ交通の取り組みと特長
ゆいかじ交通は、地域の交通課題に対し、移動手段の確保とサービス向上を通じて新たな価値を提供するため、2024年10月の国土交通省による「準特定地域」指定解除を機に新規設立されました。これまでタクシー乗務員という職業を考えにくかった若年層や女性に積極的にアプローチし、「選ばれる職業」としての価値向上を図ることで、沖縄の持続可能な交通サービスの実現を目指しています。
ゆいかじ交通では、以下の取り組みに注力しています。
安全・安心とクリーンなブランドイメージの徹底
- 車両: 全車両にブランドカラーのブルーをまとった「トヨタ 新型シエンタ」を導入しています。利便性の高いスライドドアやバックモニター、各種センサーを完備し、乗客にとって乗りやすく、乗務員にとっても運転しやすい車種が採用されています。

-
制服: 沖縄の県花であるデイゴと、風、タクシー車両を組み合わせたオリジナルのかりゆし風制服を採用しています。
-
環境: 飲食店の跡地をリノベーションし、ブルーを基調としたモダンでカフェのような営業所を開設しました。
未経験者の支援と教育
-
資格取得支援: 二種免許の取得費用は全額支援され、迅速な取得のために島外での合宿手配なども行われます。
-
DXの推進: DiDi、Uberといった配車アプリを導入し、各種キャッシュレス決済にも対応しています。
-
独自の安全・接遇教育: 運行データを日次で分析し、個別の指導を実施しています。newmoグループが大阪でのタクシー事業運営で培ったノウハウに加え、沖縄特有の課題である「路上横臥者(路上寝込み)」対策のライト点灯指導や、シートベルト着用率の低さ対策として後部座席シートベルト着用への声かけ強化を行っています。
これらの取り組みの結果、2026年1月から採用募集を開始し、開業までに応募者の平均年齢は46.9歳、入社者の平均年齢は38.5歳と、若年層の採用に成功しています。
乗務員採用説明会の実施
乗務員採用活動の一環として、南風原照屋営業所にて説明会および見学会が開催されます。会社概要や業務内容の説明に加え、集合点呼の見学、車両見学、体験乗車などが実施される予定です。
-
日時: 4月15日(水)を初回とし、以降毎週水曜日の17:00〜18:00
-
場所: ゆいかじ交通 南風原照屋営業所
-
お申し込み: 営業所見学会 申込フォーム
今後の展望
ゆいかじ交通は、2026年内に車両50台、乗務員100名体制への拡大を目指しています。加えて、地域の移動の足として以下の導入が予定されています。
-
2026年4月導入予定: 病院、スーパー、ホテル等の施設向けに、ボタン一つでタクシーが自動配車される法人向けタブレット端末(タクシーベル)を提供します。
-
2026年5月導入予定: newmoグループで独自開発した「電話配車システム」を導入し、様々な乗車ニーズへの対応と効率化を図ります。
ゆいかじ交通は、地域の皆様が安心して利用できる「移動の足」を支えていくことでしょう。
会社概要
ゆいかじ交通株式会社
-
代表取締役: 松本 龍祐
-
本社所在地: 沖縄県那覇市久茂地2-2-2 タイムスビル2F
-
南風原照屋営業所: 沖縄県島尻郡南風原町照屋303
-
設立: 2024年10月
-
事業内容: 一般乗用旅客自動車運送事業(タクシー事業)
newmo株式会社
-
所在地: 東京都港区虎ノ門3丁目5番1号 虎ノ門37森ビル11階
-
代表取締役: 青柳直樹
-
設立: 2024年1月
-
事業内容: タクシー事業、人材事業、自動運転タクシー事業
-
URL: https://newmo.me/