事業進捗と今後の焦点
農業資材のグローバル展開
EFポリマーは2020年にインドで農業用資材「EFポリマー」の販売を開始し、その後、日本、米国、フランスなどへ市場を拡大してきました。2026年1月時点で累計約700トンの販売実績を達成しています。近年、気候変動による干ばつや肥料価格の高騰が世界的に需要を押し上げており、現在は20カ国以上で実証実験や商談が進められています。主要市場での体制強化に加え、園芸・造園・緑化といった新たな分野への展開も進めていく方針です。
非農業分野への応用
農業分野以外でも事業を拡大しており、化粧品や日用品向けの増粘剤に加え、岩谷産業と共同開発した生分解性保冷剤「Cy-Cool」、綜研化学と共同開発した吸水シートなど、多岐にわたる製品開発を進めています。これまで石油由来の素材が使われていた分野に、環境に優しいポリマーを提案することで、各業界のグリーントランスフォーメーション(GX)に貢献することを目指します。
研究開発(R&D)の重点領域
今後の研究開発では、既存ポリマーの機能向上に加え、以下のテーマに注力していくとのことです。

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原料の多様化: オレンジやバナナの皮以外の原料によるポリマー開発
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資源循環型モデルの構築: 持続可能な製造プロセスの確立
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農業分野での新製品開発: EFポリマーと他製品を組み合わせた製品の開発
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生産体制の強化: グローバルでの多拠点生産に向けた実証と構築
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技術応用、新製品開発: 農業用途以外への応用展開
各社概要
EF Polymer株式会社
EF Polymer株式会社は、インド生まれで沖縄育ちのディープテック・スタートアップです。2019年に沖縄科学技術大学院大学(OIST)のスタートアップ支援プログラムに採択され、沖縄に本社を設立しました。オレンジやバナナの皮など、これまで廃棄されていた残渣をアップサイクルし、100%自然由来の超吸水性ポリマー「EFポリマー」を製造・販売しています。独自の技術普及を通じて、水不足などの環境問題解決を目指しています。
https://efpolymer.jp/
シン・インフラ ファンド by TOHO GAS
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ファンド名:東邦ガスシン・インフラ投資事業有限責任組合
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設立日:2024年12月
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運用期間:10 年
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運営規模:50 億円
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運営者:イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ株式会社
https://shin-infrafund.tohogas.co.jp/
東邦ガス株式会社
東邦ガスグループは1922年の創立以来、東海地方で都市ガス、LPG、電気の供給などを通じて地域社会に貢献してきました。「シン・インフラ」という名称には「未来の生活に欠かせない商品・サービスを共創する」という思いが込められています。本ファンドの運用を通じて、国内スタートアップ企業との連携を推進し、地域社会の発展に貢献していく方針です。
https://www.tohogas.co.jp/
イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ株式会社(IGPVP)
イグニション・ポイントグループの投資事業体として2021年に設立され、「CENTER OF SYNERGY」をブランドステートメントに掲げています。LP投資家やスタートアップ企業と共に次世代型の社会を創り出すコミュニティを形成し、各ファンドの運用を通じて「既存産業と新産業の融合」と「N対Nの共創」を推進しています。
https://www.vp.ignitionpoint-inc.com/