提携の背景と目的
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、基盤システム「ABEJA Platform」を通じてAI導入支援を行っています。このプラットフォームは、生成AIなどの最先端技術と人の協調による運用「Human in the Loop」を可能にします。創業以来、ディープラーニングやLLM、量子コンピューティングなどの研究開発成果を社会実装に貢献してきました。
一方、アンリアレイジは、デザイナー森永邦彦氏によって設立されたファッションブランドで、パリコレクションへの進出や世界的メゾンとのコラボレーションなど、日本を代表するトップブランドとしての地位を確立しています。ファッションとテクノロジーを融合させ、人間工学や認知工学に基づいた独自のアプローチでクリエイティブを追求しています。
両社は、クリエイティビティにAIを掛け合わせることで、アイデア創出を飛躍的に拡張し、ブランドの本質的な価値を多角的かつ具体的に表現できると考えています。特に、人の感性が価値形成に大きく影響するファッション産業は、ABEJAが提唱する「Human in the Loop」の仕組みと親和性が高い領域です。生成AIによるデザインの画一化が進む中、デザイナーの卓越したクリエイティビティとAIの融合が、真の価値をもたらすと見られています。
このような考えのもと、ABEJAの技術とアンリアレイジのクリエイティビティを融合させることで、既存の枠組みを超えた新たな価値創造につながると判断し、今回の共同開発契約に至りました。
共同開発の概要
ABEJAとアンリアレイジは連携し、AI技術を活用したクリエイティブおよびプロダクトなどの生成プロセスに関する共同開発を推進します。具体的な取り組みは以下の通りです。
1. クリエイティブおよびプロダクトなどの生成プロセスの具体化
属人化しがちな従来のクリエイティブ生成プロセスに対し、「ABEJA Platform」を活用し、「Human in the Loop」によって人の感性や判断をプロセスに組み込みます。これにより、効率性と高付加価値の両立を目指します。この取り組みのために、ABEJAはアンリアレイジが蓄積してきた膨大なデザインアーカイブをデータとして収集・解析し、AI学習の基盤を構築します。
2. クリエイティブおよびプロダクトなどの生成プロセスに関する事業化の検討
上記で構築した生成プロセスを実際の制作現場に適用した後、事業化に向けた検討を進めます。このプロセスは、人の感性が価値形成に大きく影響する他のクリエイティブ業務にも展開できる可能性があるとABEJAは考えています。
ABEJAの今後の取り組み
ABEJAは、ファッション領域における「Human in the Loop」とAIの組み合わせが、同社の技術とノウハウの適用可能性を広げ、将来的なイノベーションの源泉となると考えています。この領域は、ABEJAが注力するミッションクリティカル業務とは性質が異なるため、単独での事業展開ではなく、アンリアレイジへのマイノリティ出資を通じたパートナーシップで推進していきます。
ABEJAは、引き続きミッションクリティカル業務に注力しつつ、用途や業界の中長期的な拡張性を視野に入れ、マイノリティ出資などを活用しながら積極的な業務連携を進め、技術とノウハウをより広範に展開していく方針です。
株式会社アンリアレイジについて
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所在地:東京都渋谷区恵比寿三丁目38番3号AZビル
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設立:2005年8月
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代表:代表取締役 森永 邦彦
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事業:ファッションブランドの運営、企業や団体、大規模イベント向けのクリエイティブディレクションワーク
株式会社ABEJAについて
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本社:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
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設立:2012年9月10日
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代表:代表取締役CEO 岡田 陽介
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事業:ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」