2025年検索トレンドの全体像
2025年の検索トレンドを分析した結果、キーワードは多岐にわたるカテゴリに分類されました。特に「人物」に関するキーワードが最も多く、次いで「スポーツ」「エンタメ」「AI」「政治・社会」などが続きます。

特定のキーワードでは、複数の国・地域で幅広くランクインしているものも見受けられました。

これらの結果から、2025年における社会の変化に対する人々の幅広い関心が、検索行動に色濃く反映されていると言えるでしょう。このトレンドを理解することは、グローバル市場における各地域へのアプローチやサービス開発の最適化に役立つと考察されています。
政治・事件などによる人物への関心
今回の調査で最も多くランクインしたのは「人物」に関するキーワードで、延べ96回を記録しました。その大半は、政治的な節目や事件、著名人の訃報などがきっかけとなっています。この検索トレンドは、グローバル時代における多様な価値観や社会課題の理解が重要であることを示唆しています。異なる立場を尊重し、対話や共感を深めることが今後ますます求められるでしょう。
スポーツに関する検索トピック
「スポーツ」カテゴリのキーワードは延べ63回ランクインし、その大半は2025年に開催されたサッカーの国際的なクラブ対抗戦や地域別ナショナルチーム大会に関するものでした。これにより、サッカーに対する世界的な注目度の高さが改めて示されました。
一方で、各国で注目される競技が大きく異なる点も特徴です。
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日本: 大谷翔平選手の活躍により、アメリカでの野球リーグの対戦カードや、東京で開催された陸上競技の世界大会に関するキーワードがランクインしました。これは日本人選手のグローバルな活躍や自国での国際大会開催が、日本独自のスポーツへの関心を象徴していると言えます。
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インド、アラブ首長国連邦、サウジアラビア: クリケットに関するキーワードが上位にランクインしました。特にインドではクリケットが最も人気のあるスポーツとされており、Ormax Media Pvt. Ltd.による2024年の調査では、インドのクリケット視聴者基盤は約6億1200万人と、他の競技を大きく上回っています(出典)。アラブ首長国連邦やサウジアラビアでも人気が高まっており、今後の市場拡大が期待されます。
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ヨーロッパ: ドイツ、デンマーク、スウェーデンでは、ハンドボールやアイスホッケーに関するキーワードがランクインし、北欧や中欧といった地域に深く根ざした独自のスポーツ文化が根強い支持を集めていることが分かります。
こうした地域ごとの多様なトレンドは、アスリートへの熱狂や経済効果への期待など、世界中の人々が様々な感情を共有する場としても機能しています。この特徴を踏まえると、現地のスポーツ文化に寄り添ったマーケティングは、より強い共感や効果が期待できるでしょう。
AIやテクノロジーへの関心と期待
「AI」カテゴリのキーワードは延べ34回ランクインし、その中でもGoogleが提供する「Gemini」が13カ国・地域で最も多く検索されました。その要因としては、検索機能やスマートフォンOSとの連携に加え、2025年8月にリリースされたAIモデル「Gemini 2.5 Flash Image(通称:Nano Banana)」の存在が挙げられます。
Googleの発表によると、以前のモデルと比較して、人物の一貫性や自然言語による編集能力が飛躍的に向上したとされており(出典)、シンプルなプロンプトで違和感のない高度な画像の生成や精密な部分編集が可能になりました。2025年における生成AIは、従来の対話型メインの用途から、画像や動画の高度な生成が一般化したクリエイティブ型へと変化したことが特徴的です。Geminiのアップデートがそのニーズと合致し、多くの国で検索の急上昇を牽引したと考えられます。

生成AIは画像や動画の生成にとどまらず、テキスト、音声、コード、さらには複雑な操作の自動化など、その領域を広げています。こうした進化は、企業にとってマーケティングや顧客体験の高度化、業務効率の向上、そして新しいビジネスモデルの創出にもつながると言えるでしょう。成果を最大化するためには、各ツールの特性や情報漏洩などのリスクを正しく理解した上で、自身の目的やニーズに合わせた主体的な活用が重要です。
まとめ
世界の検索トレンドには、社会や価値観の変化が色濃く表れており、グローバル市場における戦略立案やサービス開発において非常に重要です。また、AI技術の急速な進化に伴い、これらの検索行動の変化を捉えた迅速なコンテンツ最適化、すなわち「AIO (AI検索最適化)」がグローバル展開の成否を分ける要素となるでしょう。今後もテクノロジーの進化や文化の多様化、社会課題の変化などに対応し、データを活用したマーケティングを通じて、世界の人々の期待やニーズに応える取り組みが企業や社会にとってますます求められます。
各国・地域別の検索トレンドを含む、本調査レポートの完全版は、アウンコンサルティングのウェブサイトでご覧いただけます。
調査概要
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調査主旨: 世界36カ国・地域における、Google検索年間トレンドワード調査(2025年)
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対象国・地域: OECD加盟主要国を中心に抽出した36カ国・地域
- ※データの取得に関する制約により、中国、香港、ロシア、イランのトレンドデータは含まれていません。
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トレンドワードランキング取得方法: Googleトレンド「Year in Search: 検索で振り返る 2025(https://trends.withgoogle.com/ja/year-in-search/2025/)」より、各国・地域の急上昇ランキングを取得。
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※一部の国において、Googleのデータ収集や表示の基準により、特定カテゴリに限定したランキングを取得しています。
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韓国、ナイジェリア:「ニュース」カテゴリ
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カナダ:「ニュース&イベント」カテゴリ
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イタリア:「人物」カテゴリ
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調査実施期間: 2025年12月15日~2025年12月23日
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Googleトレンドの集計に関する詳細: