世界初の快挙!沖縄美ら海水族館がホウライザメの飼育下繁殖に成功、幼魚を一般公開

繁殖成功までの道のり

水族館では、妊娠した母個体の健康管理を適切に行い、出生後の幼魚を飼育するための環境や給餌方法について慎重に準備を進めてきました。その結果、2025年8月30日に3個体の出生が確認され、そのうち2個体が出生後の飼育に成功しました。出生時の全長は約56cmでしたが、約1年間の飼育を経て、現在公開されている1個体は約90cmまで成長しています。

青い水の中を優雅に泳ぐサメ

貴重な記録と今後の期待

今回の飼育下繁殖の成功、そして幼魚を約1年間にわたって飼育できたことは、ホウライザメの繁殖から出生後の成長過程に関する非常に貴重な記録となります。この種の繁殖に関する知見はこれまで極めて限られていたため、今回の飼育記録の蓄積は、今後の飼育技術の向上や、ホウライザメの生態・繁殖の解明に繋がることが期待されます。

ホウライザメについて

ホウライザメ(学名:Carcharhinus sorrah、英名:Spot-tail shark)は、琉球列島を含む西部太平洋およびインド洋の熱帯・亜熱帯の沿岸の浅海、特にサンゴ礁域周辺に生息するサメです。全長1.5mほどになる小型のメジロザメの仲間で、胸ビレ、第2背ビレ、尾ビレ下葉の先端が黒いのが特徴です。

水族館の青い水槽を泳ぐサメ

沖縄美ら海水族館の取り組み

沖縄美ら海水族館は、海洋生物に関する研究や飼育技術の向上に継続して取り組んでいます。生物の保全や海洋環境への理解に資する知見の蓄積を通じて、沖縄の生物多様性を次世代へ継承する役割を担っています。希少生物の保全・繁殖研究や生物多様性に関する先進的な研究を独自に推進し、科学的知見に基づいた質の高い教育の機会を提供している水族館です。

沖縄美ら海水族館は、国営沖縄記念公園(海洋博公園)の一施設で、一般財団法人 沖縄美ら島財団が管理・運営しています。

この貴重なホウライザメの幼魚は、「黒潮の海」大水槽で公開されています。ぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

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