東京大学発フィジカルAI企業commissure、ヒューマノイド・協働ロボット導入を学ぶ法人向け「フィジカルAI研修」を開始

commissureが法人向け「フィジカルAI研修」を提供開始

東京大学発のフィジカルAI企業であるcommissureは、ヒューマノイドや協働ロボットの導入判断を学ぶ法人向け研修プログラム「フィジカルAI研修」の提供を2026年8月に開始しました。この研修は、人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」(厚生労働省)の活用を前提に設計されており、所定の要件を満たす中小企業は対象経費の75%、大企業は60%の助成を受けられるため、費用を抑えて受講することが可能です。

commissureのフィジカルAI研修

ロボット導入の課題解決へ

国内の製造業やロボット導入を検討する企業では、人手不足や熟練職人の高齢化が進み、長年培われた身体知や技能の継承が大きな課題となっています。さらに、ヒューマノイドや産業ロボットの導入を検討しても、「何から始めればいいか分からない」といった声が多く聞かれる状況です。

commissureは、これらの課題に対し、研究機関で培われた技術知見と企業でのPoC(概念実証)実装経験を持つCTO自らが監修を務める、実践的な研修プログラムを立ち上げました。

commissureのこれまでの取り組み

commissureは、東京大学先端科学技術研究センター 稲見・門内研究室、JST ERATO稲見自在化身体プロジェクトを発端とするスタートアップです。力触覚センシング技術「SenseFuse™」や触覚提示システム「FeelFuse™」「HaptoScala®」といった独自の技術開発に加え、以下のようなプロジェクトを手がけてきました。

  • 育陶園(沖縄の伝統陶芸窯元)における技能記録PoC

  • 三菱商事とのゴルフスイング体験PoC

  • プラス株式会社とのオフィスチェア共同研究

これらの経験を通じて、身体知・技能のセンシングと実装に取り組んでいます。

ウェアラブルデバイスを装着した腕と手

監修者紹介

本研修の監修は、株式会社commissure 代表取締役CTOであり、博士(工学)の堀江 新氏が務めています。堀江氏は東京大学大学院で身体性に基づく触覚提示手法を研究し、JST ACT-X研究代表、東京大学先端科学技術研究センター特任助教を経て、commissureを共同創業しました。研究機関での技術知見と企業でのPoC実装経験を基に、本研修を監修しています。

「フィジカルAI研修」の概要

企業ごとの課題に応じて、4つの研修から単独または組み合わせて受講できます。初めて学ぶ場合は、フィジカルAI理論研修からの受講が推奨されています。

基礎研修(全体像とPoC判断の土台)

  1. フィジカルAI理論研修(全体観): AIとロボティクスの全体像、現在できることと難しいこと、活用領域と導入工程を学び、自社での活用候補一覧と機種比較の判断軸を習得します。
  2. フィジカルAI実践研修(導入設計・PoC): 対象工程の選び方、データ要件と評価KPI、PoCの範囲と受入条件、Go/No-Goの判断を演習を通じて学びます。

機種別研修(対象機体の適性と導入条件)

  1. 協働ロボット研修: 機体特性と作業適性、安全とリスク評価、周辺機器、導入後の運用・保全までを学びます。
  2. ヒューマノイド研修: 現在の能力と限界、作業適性と安全、データ取得と学習の関係を学び、PoCの時期と投資判断を整理します。

実施要領

  • 形式: 各研修とも、対象外時間を除く10時間以上のOFF-JT。対面・オンラインに対応し、日程・回数・形式は研修内容の確認後に個別決定されます。

  • 対象: フィジカルAIやロボットの導入・事業化に関わる方(製造DX・事業企画・生産技術・研究開発・製造現場の各職務を想定。業種は限定されません)。

  • 参加者: 申込企業が選定します(複数部門・少人数での受講に対応)。

  • 費用: 一人当たり30万円〜。

  • 提供開始: 2026年8月(申込受付中)。

助成金の活用について

本研修は、人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」(厚生労働省)の活用を前提に、受講企業ごとの対象コースと対象職務を確認して設計されます。所定の要件を満たす場合、経費助成率は中小企業75%・大企業60%です。また、訓練期間中は1人1時間あたり1,000円(中小企業)の賃金助成も別枠で申請できます。このコースは令和8年度末までの時限措置とされています。

注意事項:
職業訓練実施計画届は、原則として研修開始日の6か月前から1か月前までに、受講企業から管轄労働局へ提出が必要です。助成対象は所定の経費に限られ、1人1訓練当たりの上限があります。支給の可否や支給額は管轄労働局の審査により決定され、本研修の受講によって支給が保証されるものではありません。

commissureについて

株式会社commissureは、東京大学で培われた触覚・身体情報学の研究を基盤に、ロボティクスとフィジカルAIの社会実装に取り組むスタートアップ企業です。独自カリキュラムによる人材育成、要件に合わせた技術設計、現場での触覚データ取得、現場環境に合わせた実装まで、企業や研究機関の課題と段階に応じた幅広い支援を提供しています。

詳細については、以下のリンクをご覧ください。

本件に関するお問い合わせは、以下のフォームより可能です。

最近の記事
PAGE TOP