2024年問題が突きつける構造転換

2024年4月から施行されたトラックドライバーの時間外労働上限規制、いわゆる「2024年問題」は、運送業界に大きな変革を迫っています。国土交通省の推計では、輸送能力が2024年度に14%、2030年度には34%不足する見通しとされており、限られた労働時間内で最大の輸送効率を引き出す「業務の構造改革」が喫緊の課題です。
しかし、国内の運送事業者の99%以上が中小企業であり、大手向けの運行管理システム(TMS)は導入費用が高額なため、多くの運送会社がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進められない状況にあります。LogiOSは、このような中小運送会社が「今日から使えるDX」をコンセプトに開発が進められています。
LogiOSが描く構想:運送業務をひとつのAI OSに

LogiOSは、「運送会社のすべての業務を、ひとつのAI OSに」というコンセプトのもと設計されています。電話、FAX、メール、LINEなど多様なチャネルからの受注一元管理、AIによる配車最適化、運行記録からの請求書自動作成、2024年問題に対応するリアルタイムの労務監視、アルコールチェックや点呼などの安全管理までを、クラウドAI上で統合します。主な対象は車両5〜50台規模の運送会社で、「初期費用なし・契約縛りなし・ユーザー数無制限」という導入しやすい設計方針が検討されています。
中小運送会社が直面する6つの課題とLogiOSの対応

株式会社Leachが現場ヒアリングと公開統計を基に整理した、中小運送会社が直面する主な課題は以下の6点です。
- 受注の混乱: 複数のチャネルからの依頼が分散し、受注漏れや伝達ミスが発生しやすい状況です。
- 配車の属人化: ベテラン配車係に業務が集中し、欠勤時に業務が滞るリスクがあります。
- 請求書作成の手作業: 変動要素が多く、手作業による請求書作成に多大な時間と手間がかかっています。
- 2024年問題への対応不足: ドライバーの年間残業時間規制に対し、リアルタイムでの把握が困難な状況です。
- 安全管理の記録不備: アルコールチェックや点検記録が紙ベースで、監査時の対応に工数がかかります。
- 収益の不透明性: 荷主別・車両別・ルート別の収益性が把握しにくく、経営判断が難しい状況です。
LogiOSでは、これらの課題に対応するための主要機能が構想されています。

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受注管理: マルチチャネルからの受注を一元管理し、FAX-OCRによる自動入力も予定されています。
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AI配車最適化: 車両、ドライバー、積載率、残業時間などを考慮した最適な配車プランをAIが提案します。

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自動請求書作成: 運行記録から燃料サーチャージや高速代を含む請求書を自動生成し、クラウド会計との連携も検討されています。
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2024年問題対応: ドライバーごとの年間残業時間をリアルタイムで監視し、超過リスクを事前にアラートします。
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安全管理・デジタル点呼: アルコールチェック記録、始業点検、ドライバー体調をデジタル化し、クラウドに7年間自動保管します。

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売上・収益分析: 荷主別・車両別・ルート別の収益性をダッシュボードで可視化し、経営判断を支援します。
第一期共創パートナー募集

LogiOSは、開発初期段階から運送会社の現場の声を反映させるため、第一期共創パートナーを募集しています。対象は車両5〜50台規模、ドライバー10〜80名規模の中小運送事業者です。
共創パートナーへの提供: 定期的なオンラインミーティングでのヒアリング、エンジニアによる現場訪問、MVP版の優先利用、正式リリース時の月額費用優遇や優先導入権などが予定されています。
共創パートナーへのお願い: 現場の業務フローや既存ツールの使い方、感じている課題の共有、MVPプロトタイプへのフィードバック、機能の優先度に関する対話などが求められます。匿名での協力も歓迎されています。
共創パートナーへの応募は、構想LP(https://logios.leach.co.jp/)から行えます。
開発元:株式会社Leachについて

LogiOSは、生成AI専業スタートアップである株式会社Leachが開発・運営する「業界特化型AI業務OS」シリーズの一つです。同社は「AIを、まるごと届ける。」をミッションに掲げ、汎用パッケージではカバーしきれない資材リース、少量多品種製造、食のイベント運営など、様々な業界向けのAI業務OSを開発しています。代表取締役の冨永拓也氏は、東芝研究開発センターでAI技術開発に携わった経験を持ち、現場の課題解決に力を入れています。
今後のロードマップ

LogiOSの今後のスケジュールは以下の通りです。共創パートナーとの対話を通じて、MVP開発から正式リリースへと進められる予定です。
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2026年4月:構想LP公開・第一期共創パートナー募集開始
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2026年5〜7月:オンラインミーティング・現場ヒアリング、機能優先度の確定
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2026年8〜12月:MVP開発、共創パートナーへの優先提供・フィードバック反映
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2027年前半:正式リリース予定・価格発表
株式会社Leachの詳細については、会社URL(https://leach.co.jp/)をご覧ください。