沖縄美ら海水族館で「コウハクカザリアカボウ」世界初展示!久米島沖で採集された深海ベラの紅白模様に注目

コウハクカザリアカボウとは

コウハクカザリアカボウ(学名:Decodon erythroleukos)は、2025年に新種として発表されたばかりの深海性のベラの仲間です。カザリアカボウ属としては約50年ぶりの新種発見となり、日本で知られている同属の魚は本種を含めて2種のみという非常に珍しい存在です。

学名の「erythroleukos」はギリシャ語で「赤と白」を意味し、その名の通り、尾びれの鮮やかな紅白模様が最大の特徴です。近縁種と比較すると、尾びれの赤色部分が広いことで見分けられます。

展示情報と希少性

今回の展示個体は、2026年7月に久米島沖の水深130mで採集されました。コウハクカザリアカボウは世界でも3個体の標本とわずかな水中写真しか確認されておらず、今回の展示が世界初の飼育・展示となります。

展示は沖縄美ら海水族館の「深海の小さな生き物」コーナーで行われています。貴重な1個体が展示されていますが、生物の状況によっては展示が終了することもありますので、ご注意ください。

生息環境の再現

これまでのROV(小型無人潜水艇)調査や水中ドローン調査では、コウハクカザリアカボウが海底の岩礁域に生息する様子が観察されています。水族館の水槽内でもその生息環境が再現されており、岩陰を利用して行動する姿をご覧いただけます。

深海の海底を泳ぐ魚

海底の岩礁と魚

沖縄美ら海水族館は、今後も飼育展示と調査研究を通じて、コウハクカザリアカボウを含む多様な海洋生物の生態解明に継続して取り組んでいくとのことです。

沖縄美ら海水族館について

沖縄美ら海水族館は、沖縄本島北部で観光と地域振興を牽引する拠点施設です。「沖縄の海との出会い」をテーマに、南西諸島や黒潮に息づく多様な生態系を再現・展示し、その価値を次世代へ継承する役割を担っています。希少生物の保全・繁殖研究や生物多様性に関する先進的な研究を独自に推進し、科学的知見に基づいた質の高い教育の機会を提供している水族館です。

名称の「ちゅら」は沖縄の言葉で「美しい」「清(きよ)らしい」を意味し、水族館の理念を象徴しています。沖縄美ら海水族館は、国営沖縄記念公園(海洋博公園)の一施設であり、一般財団法人 沖縄美ら島財団が管理・運営しています。

この「コウハクカザリアカボウ Decodon erythroleukos の生体展示」に関する世界初の情報は、2026年8月時点での調査結果に基づくものです。

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