既存タイマーが解決していなかった問題
在宅やハイブリッドワークが普及した現代では、PC、スマホ、タブレットといった複数のデバイスを作業中に使い分けることが一般的になりました。しかし、タイマー機能はほとんどの場合、端末ごとに独立して動作しているのが現状です。
例えば、「PCで開始した集中タイマーを、席を立った後にスマホから一時停止する」といった操作は、多くのタイマーアプリでは実現できませんでした。タイマーが開始した端末内でしか動作せず、他の端末からはその状態を確認したり操作したりすることができなかったためです。
オープンソースのタイマーアプリは数多く存在しますが、その大半は「いま動いているタイマー」を端末をまたいで同期するという体験を、軽量かつオープンな形で提供する選択肢が限られていました。

DeviceTickは、このような既存の課題を解決するために設計されたタイマー同期エンジンと、そのWebクライアントのセットです。
DeviceTickの独自性
DeviceTickは、これまでのタイマーにはなかった独自の機能と設計思想を持っています。
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端末間で時計がズレない仕組み
タイマーの「いま何秒経ったか」はサーバー側で一元管理され、その情報がすべての端末に配信されます。これにより、各端末の時計がわずかにズレたり、スリープから復帰したりしても、画面に表示される残り時間は常に揃います。ポモドーロの集中と休憩の切り替えもサーバーが判定するため、特定の端末だけが切り替わり損ねる心配がありません。 -
リンク1本で参加完了
ルームを作成すると短いIDが発行され、そのURLを共有するだけで他の端末や参加者が同じセッションに参加できます。アカウント登録、メール認証、アプリのインストールは一切不要です。チャットへのURL貼り付け、QRコード経由での即時共有、講師から受講者への一括配布など、共有のための手間はかかりません。 -
カウントダウンとポモドーロをひとつのアプリで
シンプルなカウントダウン(任意の分数)と、ポモドーロ(集中→休憩のサイクル、複数セット)を同じアプリ、同じ操作感で利用できます。両モードを使い分けるためにアプリを切り替える必要はありません。 -
他開発者が連携アプリを作れる、開かれた仕様
DeviceTickはAPI仕様(リクエスト・レスポンス形式、配信イベントの形式)を公開ドキュメントとして提供しています。これにより、第三者が独自のCLIツール、デスクトップアプリ、Raspberry Pi等を使った物理タイマーとの連携、社内ツールへの組み込みなどを、DeviceTick本体のソースコードを読まずに開発できます。「DeviceTickの実装を広めること」以上に、「この同期モデルを共通基盤として広げること」を意図した設計です。 -
自分のサーバーで動かせる、超軽量設計
データベースの構築も、複雑なセットアップも不要で、1コマンドでWeb画面とAPIサーバーが起動します。個人VPS、社内サーバー、Raspberry Piクラスのハードウェアでも運用可能です。「タイマーを共有するためにクラウドサービスへの依存を増やす」必要はありません。
差別化マトリクス
既存のタイマーサービスとの比較でも、DeviceTickの優位性が際立っています。

DeviceTickは、リアルタイム同期、アカウント不要、ポモドーロ機能、公開仕様、セルフホストの容易さ、MITライセンスといった点で、多くの項目で標準対応しています。
利用シーンの例
DeviceTickは、様々な場面で活用できます。
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個人のマルチデバイス併用: デスクのPCで作業しながら、手元のスマホで残り時間を確認したり操作したりできます。
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リモートチームの集中ブロック共有: 離れた場所にいるメンバーと同じ25分のポモドーロを共有し、一緒に集中できます。
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オンライン授業・勉強会・ワークショップ: 講師がチャットにURLを貼るだけで、受講者全員の画面のタイマーが揃います。
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試験運用・ペアプロ・モブプロ: 立会人や進行役が操作し、参加者全員の画面に同じ残り時間が表示されます。
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物理ハードウェア連携(将来): 公開仕様を経由して物理ポモドーロタイマーを同じセッションに接続することも検討されています。
オープンソースとして公開する理由
DeviceTickは、特定のクラウドサービスや特定のアプリに閉じない「複数端末でタイマーを揃える」体験そのものをOSSとして提供することを目的としています。API仕様を先行公開しているのは、DeviceTick本体実装の普及以上に、この同期モデルと仕様が共通基盤として広がることを志向しているからです。
MITライセンスのもと、個人、チーム、組織は自由に利用、改変、再配布でき、独自クライアントの実装、社内システムへの組み込み、商用サービスでの利用も可能です。
今後の展望(v0.2以降)
DeviceTickは今後も進化を続けていく予定です。v0.2以降では、以下のような機能が追加されるでしょう。
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ルームPINによるアクセス制限
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「全員が操作可能」と「特定の端末のみが操作可能」モードの切り替え
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PWA対応とモバイルブラウザでのバックグラウンド復帰強化
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デスクトップクライアント
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公開デモ環境の提供
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物理ポモドーロタイマーとの無線連携
技術的特徴(開発者・技術系メディア向け)
より技術的な観点では、DeviceTickは以下のような特徴を持っています。
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アーキテクチャ概要
サーバー権威型モデルを採用し、タイマー状態はAPIサーバーが「単一の真実の源」として保持します。すべてのスナップショットにサーバー時刻を含めて配信し、クライアントはこれを基準に時刻オフセットを補正して描画します。共通ステートマシンでカウントダウンとポモドーロの両モードを扱い、RESTで状態変更を受け付け、成功した変更をWebSocketで接続中の全クライアントにpush配信します。 -
技術スタック

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公開API(抜粋)

スナップショットの完全な型定義は、リポジトリ内protocol/session.schema.jsonを参照してください。
株式会社NITI Technologyについて
NITI Technologyは、最先端のAI技術を駆使し、企業のビジネスプロセスを革新するテクノロジーカンパニーです。「面白さ」を追求しながら、社会の課題を解決し、新しい価値を創造していくことをミッションに、エッジAIや小規模言語モデル開発を行っています。ユニークなアイデアをプロダクトとして形にし、より良い社会を実現していく企業です。
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社名: 株式会社NITI Technology
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URL: https://nititech.jp/
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事業内容: AI製品の開発・販売、企業のDX支援、AI受託開発