介護現場のICT導入と、その先の課題
公益財団法人介護労働安定センターが発表した「令和6年度介護労働実態調査」によると、ケア記録やケアプランなどの入力・保存・転記機能を日常的に利用している事業所は75.4%にものぼります。
一方で、ICT機器や介護ロボットの導入による業務負担の軽減効果を実感している事業所の割合は、昼間で49.4%、夜間では44.6%にとどまっています。
この状況は、多くの介護事業所が「デジタルツールは導入したけれど、思ったほど楽にならない」と感じていることを示唆しています。

DXのその先へ:「AX」という考え方
本書は、このギャップが生まれる原因を「実行を誰が担っているか」という点で整理し、「DX」と「AX」という二つの段階を区別しています。
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DX(デジタルトランスフォーメーション):紙や手作業をデジタルに置き換える段階です。手書きの記録がタブレットになり、書類がクラウド化されます。しかし、入力や確認、転記といった「実行」そのものは、まだ人に残ります。
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AX(AIトランスフォーメーション):DXのさらに先の段階です。デジタル基盤の上で、記録や計画、報告といったアウトプット自体をAIが下書きし、実行まで担います。人は確認と判断に集中できるようになります。
つまり、DXは「道具の置き換え」、AXは「実行の主体がAIにシフトする」という違いがあるのです。

机上の空論ではない、著者の実体験に基づいた内容
著者の嶺井政哉氏は、沖縄県で30年以上にわたり介護事業を営む会社の経営に携わってきました。本書に書かれているのは、その介護事業で実際に起きたことです。
赤字から黒字への転換、スタッフの給与アップ、離職率の低下、ケアの質の向上、そして売上1億円から3億円への成長といった具体的な変化が、どのような経緯で実現したのかが記されています。本書ではこれを「売上が伸びた話」としてではなく、「経営の体力が先に伸びた話」として整理しています。

そして、そのために行ったことは「1日1つ」というシンプルなアプローチでした。特別な人材の採用やシステムの一斉入れ替えではなく、ITが苦手な70代のスタッフがいるような、ごく普通の事業所でも実践できる内容が詰まっています。

どこでも読める、Web上の「本」
この書籍は、Web上で「本」のように読めるように工夫されています。縦書きと横書きの切り替え、紙の本のようにページをめくる表示、あるいは記事のようにスクロールして読む表示に対応しており、全画面表示も可能です。スマートフォンからもアプリなしでそのまま読むことができ、もちろん費用もかかりません。

約4万字、製本するとB6判で162ページにわたる本書の目次はこちらです。

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全文はこちらから読めます:https://lifeshift-inc.com/story/read/intro/
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目次・書籍について:https://lifeshift-inc.com/our-story/
書籍に登場する介護記録AI「神マナ」も試せる
本書の第4章・第5章では、株式会社ライフシフトが提供する介護記録AI「神マナ」が紹介されています。「神マナ」は介護ソフト「カイポケ」と連携し、話した内容から記録・計画・報告の下書きを作成するアプリケーションです。利用者3名まで、期限なく無料で試すことができます。

- 7つの神マナアプリ:https://lifeshift-inc.com/kamimana-apps/
この書籍は、介護現場におけるDX・AX推進のヒントを探している方にとって、きっと役立つ一冊となるでしょう。無料で公開されているこの機会に、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。