組織的なAI導入状況は26.8%
まず、企業におけるAIの導入・活用範囲について尋ねたところ、全体の31.0%が「わからない」と回答し、20.6%が「AIの導入は許可されていない」と答えました。一方で、「全社的に導入・活用している」が18.1%、「半数以上の部署で導入・活用している」が5.0%、「半数未満の部署で導入・活用している」が3.8%となり、これらを合わせると、AIを組織として導入できている企業は26.8%という結果になりました。

AI導入企業の約7割が「上手くいっている」と回答
AIを組織的に導入している企業に勤務し、その導入や活用に関わった400人を対象に、自社でのAI導入・活用状況を聞くと、「上手くいっていると思う」が14.0%、「どちらかといえば上手くいっていると思う」が54.0%となり、合計で68.0%が「上手くいっている」と回答しました。一方で、「どちらかといえば上手くいっていないと思う」が19.0%、「上手くいっていないと思う」が5.8%と、合計24.8%が上手くいっていないと感じていることが示されました。また、「上手くいっているかはわからない」と回答した企業は7.3%でした。

AI導入が上手くいかない主な要因
AI導入・活用が上手くいっていないと回答した99人にその要因を尋ねたところ、「AIを活用する業務範囲が明確ではなかった」が19.2%と最も多く、次いで「解決したい業務課題が明確ではなかった」が16.2%、「導入後の効果測定・改善ができていなかった」が15.2%と続きました。これらの結果は、AI導入における計画性や目的意識の重要性を示唆しています。

成功企業が重視する事前準備
AI導入・活用が上手くいっていると回答した272人が、導入時の準備として実施していたことの上位3つは、「AIで解決したい業務課題を整理」(35.3%)、「必要なデータや社内情報の整理」(34.9%)、「AI導入の目的を明確化」(32.4%)でした。これに対し、上手くいっていない企業では「導入対象となる業務を選定」(18.2%)が最も多く、成功企業との間で準備段階での意識の違いが浮き彫りになりました。

導入後の浸透・定着に向けた取り組み
AI導入が上手くいっている企業が、導入後に社内への浸透・定着に向けて行ったこととしては、「利用ルール・ガイドラインを整備した」(41.5%)が最も多く、次いで「社内研修・勉強会を実施した」(37.9%)、「セキュリティ・法務・コンプライアンス面のルールを見直した」(34.9%)が挙げられました。一方、上手くいっていない企業では、「利用ルール・ガイドラインを整備した」「導入効果を測定した」が16.2%で最も多く、成功企業に比べて定着に向けた取り組みが不足している傾向が見られます。

調査結果からの示唆
今回の調査により、企業におけるAI導入の成否は、技術そのものよりも、導入前の「目的定義」と導入後の「定着に向けた設計」に大きく左右されることが明らかになりました。AIを活用する業務範囲や解決したい課題の明確化、そして利用ルールや社内研修を通じた浸透策が、AI導入を成功に導く重要な要素と言えるでしょう。
より詳細な調査レポートは、MMD研究所のウェブサイトで確認できます。
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MMD研究所 調査リリースページ:
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2547.html -
MMD研究所 会員登録ページ:
https://mmdlabo.jp/regist/step1.html
【調査概要】
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調査期間: 2026年7月10日~7月14日
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有効回答: <予備調査>15,161人、<本調査>400人
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調査方法: インターネット調査
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調査対象: <予備調査>20歳~69歳の会社員、<本調査>勤務先でAIが組織的に導入されており、かつ自身がその導入や活用に関わった方
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設問数: <予備調査>8問、<本調査>20問