第一の節目:繁殖イソギンチャクの定着を確認
プロジェクトでは、沖縄美ら海水族館で繁殖したイソギンチャクと、OISTの施設で育ったカクレクマノミをペアにし、瀬良垣島周辺の海に放流しました。放流から約1か月後、1ペアのイソギンチャクとクマノミが自然海域で継続して生息していることが確認され、これがプロジェクトの最初の大きな節目となりました。人工で生まれ育ったクマノミが、初めて大海原に放たれた後も海に定着できたことは、大きな一歩です。

第二の節目:イソギンチャクの自然繁殖とクマノミの産卵を期待
クマノミの稚魚は、放流直後には敵から身を守る術がないため、単体での放流では生き残りが難しいという課題がありました。そのため、このプロジェクトではクマノミの「家」であるイソギンチャクと一緒に海へ送り出す方法が採用されています。住み慣れた家があれば、クマノミはより落ち着いて海に定着できると考えられています。
一度姿を消したクマノミも、周辺海域を探検し、いずれ戻ってくる可能性もあるとされています。6月中旬以降には新たなイソギンチャクとクマノミのペアの追加放流が計画されていましたが、台風の影響で延期となりました。その後、7月中旬に再度、イソギンチャクの状況確認と新たなペアの追加放流が実施されました。残念ながら、初回放流のイソギンチャクではクマノミの姿は確認できませんでしたが、イソギンチャクモエビが共生する様子が見られ、放流後も良好な健康状態を維持し、自然環境に馴染んでいることが確認されています。

今後は、イソギンチャクの自然繁殖(放卵・放精)と、今回放流したクマノミの産卵が期待されています。これらの現象が確認できれば、瀬良垣島周辺海域がイソギンチャクやクマノミにとって暮らしやすい環境であることを示し、「繁殖した家を海に根付かせ、クマノミがその場で命をつなぐ」というプロジェクトの目標実現に大きく近づくでしょう。

沖縄美ら海水族館との連携
沖縄美ら海水族館は、イソギンチャクの繁殖から放流方法の設計まで、このプロジェクトの専門的な側面を支えています。放流後も、ホテルのマリン&アクティビティスタッフが日々海に潜って撮影した定点動画を水族館に送り、専門家が状態を確認・評価する協力体制が継続されています。
このプロジェクトで得られた知識や取り組みは、宿泊ゲスト向けの自然学習プログラムにも活用されています。
自然学習プログラム「クマノミと瀬良垣島の海を学ぼう」
ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄では、宿泊ゲスト向けに自然学習プログラム「クマノミと瀬良垣島の海を学ぼう」を通年で提供しています。このプログラムは、クマノミの保護・育成の背景やOIST海洋気候変動ユニットの研究内容、SDGs目標「海の豊かさを守ろう」をテーマにしたレクチャーとシュノーケリング体験を組み合わせた75分間の内容です。初心者や子どもから大人まで、安心して参加できます。
本プログラムの売上の一部は、将来のクマノミ育成活動に還元されます。
OISTとハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄の役割
沖縄科学技術大学院大学(OIST)のティモシー・ラバシ教授率いる海洋気候変動ユニットは、本プロジェクトに科学的知見と技術的支援を提供しています。OISTは「世界の科学技術の発展」と「沖縄の自立的発展」をミッションとしており、瀬良垣区内の「OIST マリン・サイエンス・ステーション」で海洋生物の適応性・順応性を研究しています。

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄は、沖縄本島屈指のリゾートである恩納村に位置し、瀬良垣島と沖縄本島を繋ぐユニークなロケーションを特徴としています。「元気になるホテル」として、身体と心に元気が満たされるリゾート体験を提供し、科学と観光が連携したサステナブルなリゾート体験と「元気な海」を守る取り組みを継続していくとしています。
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ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄