AI時代に問われる「情報構造設計」の考え方
生成AIの目覚ましい進化は、デジタルプロダクト開発において、画面や仕様のたたき台を短時間で生み出すことを可能にしました。しかし、その前提となる「対象」の定義が曖昧なままだと、AIはその曖昧さを高速で広げてしまうという新たな課題が浮上しています。だからこそ、画面や機能といった表面的な部分の前に、プロダクトの「構造」をしっかりと設計することの重要性が高まっています。
株式会社PIVOTがProductZineで新連載を開始
デジタルプロダクトの企画・制作・運用を手がける株式会社PIVOTは、この「構造設計」の重要性を広く伝えるため、翔泳社のオンラインメディア「ProductZine」にて、連載企画「プロダクトの地図の描き方——OOUXではじめる構造設計」を2026年7月24日より開始しました。全4回にわたるこの連載を通じて、AI時代のプロダクト開発に求められる構造設計の考え方が実務者向けに発信されます。

OOUX(オブジェクト指向UX)とは
連載のテーマである「OOUX(オブジェクト指向UX)」は、プロダクトが扱う対象(オブジェクト)を起点に、情報の関係性や構造を整理していく設計思想です。グローバルでは先進的な開発現場で実践が進んでいますが、日本国内ではまだ広く知られていません。PIVOTは、これまでの業務システム開発やUX設計の現場で培ってきた知見をもとに、この先進的な構造設計の考え方を日本の開発コミュニティに紹介していきます。
第1回「対象」がずれたまま進むプロジェクトで、何が起きるのか
連載の第1回は「「対象」がずれたまま進むプロジェクトで、何が起きるのか」と題し、以下の内容が紹介されています。
- なぜ今、「構造」を先に人が決めるのか
- その「被害報告」は、本当に一つですか
- 「画面を作る前に、まず構造を定義せよ」
- AIに指示を出す前に、まず何を扱うかを定義しておこう
チームの規模が大きくなるほど、同じ言葉が人によって異なる対象を指してしまうという問題はよく見られます。こうした認識のズレが、プロダクト開発における手戻りの一因となる実態が具体的な事例とともに解説されています。AIの活用が広がる現代だからこそ、画面や機能よりも先に「対象」を明確に定義しておくことの重要性が深く掘り下げられています。
連載記事の執筆者
本連載の執筆は、株式会社PIVOTのOOUX ストラテジスト / デザイナーである伊藤環氏が担当しています。国内外の企業での経験を経てPIVOTに参画し、業務システムからコンシューマー向けアプリまで、幅広いプロダクトの情報設計・UXデザインを手がけてきました。複雑な業務要件を整理し、ユーザーとビジネス双方にとって分かりやすい情報構造・体験設計を得意としています。
伊藤氏は2025年にSophia V. Prater氏が提唱する「OOUX」認定ストラテジストを取得しており、人間中心設計スペシャリストの認定も受けています。

株式会社PIVOTについて
株式会社PIVOTは、「ユーザーの最高体験」を追求し、UX設計の視点を軸にデジタルプロダクト開発に取り組む企業です。WEB・アプリ・システム開発の企画から実装、運用までを一貫して支援しています。エンジニアリングの強みを活かしながら、UX/UIの観点からプロジェクトの納得感や体験価値を高めることで、専門領域や立場を超えた一つのチームとして伴走し、プロジェクトの可能性を最大限に引き出すことを目指しています。