地域とともに歩む北日本新聞の歴史
北日本新聞社は、1884年(明治17年)1月18日に創刊された「中越新聞」を源流とし、富山県の地方紙として長い歴史を持っています。戦時中の新聞統制を経て1940年(昭和15年)8月1日に「北日本新聞」となり、以来、富山県民の暮らしに寄り添い、朝刊の世帯普及率は県内トップを維持しています。これまでに時代背景を反映して題字の変更を重ねており、現在のデザインは「北日本新聞」発刊から5代目にあたります。

題字に新たな価値を「今日のだいじ」
この「今日のだいじ」は、新聞の題字に特別な装飾を加えることで、まったく新しい情報発信ツールとして活用しようという試みです。企画を考案したのは、富山県高岡市のデザイナーである羽田純さん(株式会社ROLE代表取締役)です。羽田さんは、新聞の象徴である題字そのものに、読者とのコミュニケーションを深める力があると確信し、10年前にこのアイデアを着想しました。
北日本新聞社は、創刊5万号という節目を迎えるにあたり、紙媒体としての新聞の価値をさらに高める方法を模索する中で、羽田さんのアイデアと出会いました。そして、地方紙ならではのユニークな企画として「今日のだいじ」を育てていくことにしたのです。
初回は「立山連峰」
3月10日付朝刊の第1回「今日のだいじ」は、「立山連峰」をテーマにしました。立山は富山県民にとって「心のよりどころ」ともいえる特別な存在です。雪をいただく立山の写真が背景に配置され、その上に題字が白く浮かび上がるデザインは、読者に強い印象を与えました。
1940年に「北日本新聞」が発刊された当初の題字にも立山の図案が取り入れられていたことから、このデザインには、大切な立山の景観を県民・読者と共有し、初心を忘れずに報道や暮らしに役立つ情報発信に取り組む地元紙の決意が込められています。

「今日のだいじ」は今後、おおむね月に1回のペースで、富山県内の風物や催し、各種記念日などをテーマに新聞1面を飾り、読者に視覚を通じてメッセージを伝えていく予定です。
新聞の未来を見据えた取り組み
北日本新聞社は、「今日のだいじ」の他にも、デジタル技術を活用した新たな取り組みを進めています。
北日本新聞生成AI
長年蓄積された記事データを活用した「北日本新聞生成AI」を開発し、法人向けに提供を開始します。「富山に詳しい生成AI」として、県内企業や自治体の生産性向上、地域課題の解決に貢献することを目指しています。
北日本新聞記事データベース
明治から令和まで140年分の紙面データが収録された創刊5万号記念「北日本新聞記事データベースサービス」もスタートしました。郷土の情報が満載で、幅広い分野の記事や紙面を効率的に収集できます。キーワード検索や掲載年月日から探す紙面イメージ検索、記事の切り抜き保存機能も搭載。富山を深く知りたい子どもたちのための学習支援用データベースも利用可能です。
北日本新聞社は、これらの取り組みを通じて、地域に根差した情報発信とサービスの提供をさらに強化していくことでしょう。
関連情報
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北日本新聞社公式サイト: https://www.kitanippon.co.jp/
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富山の総合情報サイトwebunプラス: https://webun.jp/