「大学生向けコンセプト開発プロジェクト」の背景と目的
本プロジェクトは、大学生の自己理解をサポートする新たな活用シーンやサービスコンセプトを検討するために始まりました。就職活動の早期化やSNSの発展により、自己理解の重要性は高まる一方です。しかし、AIによる自己分析やエントリーシート(ES)作成支援が広まる中で、効率的に自己分析できる環境が整いつつも、学生自身の経験や言葉を通じて深く自己理解する機会はまだ十分とは言えません。
自己理解には、日々の出来事や感情、思考を振り返り、自身の変化や価値観に気づくプロセスが欠かせません。ビルディットが提供する「Stockr」は、これまで記録と振り返りを通じて自己理解・成長・目標達成を支援してきましたが、主な利用者は社会人でした。そこで、本プロジェクトでは、デジタルサービスのヒット要因を研究する専修大学・足代ゼミの学生が約3か月間、「Stockr」を学生に広める方法について研究・提案を行いました。
最終発表会で提案された3つの主要コンセプト

最終発表会では、以下の3つのコンセプトが提案されました。
チームA:SNSの「保存」で終わらせない、気づきの「居場所」づくり
学生たちは、情報を集めることには慣れているものの、それを自身の思考や行動変化に繋げられていないという課題に注目しました。彼らは、「Stockr」を情報を自分なりの気づきに変換し、蓄積できる「思考の居場所」として活用する提案をしました。
学生への調査(n=179)では、学びや気づきを残す手段として最も多く利用されているのが「SNSの保存機能」であることが判明しました。一方で、インタビューからは「保存したこと自体を忘れる」「後で見返さない」といった実態も明らかになっています。
詳細はこちら:https://stockr.bldt.jp/media/senshu_teamA
チームB:インターンの挫折を「自信の土台」に変える振り返り法
就職活動やインターンシップに励む学生が感じる「自分だけが足踏みをして、何も積み上がっていない」という課題に焦点を当てました。失敗や感情を否定せずに記録し、次の行動へ繋げることで、挫折を自信へと転換する「Stockr」の活用法が提案されました。
調査(n=132)では、約半数の学生が自信の揺らぎを感じており、約85%が「今より自信を高めたい」と回答しました。また、失敗後に「1人で考える」学生が多い一方で、次の行動に繋げられていない実態も明らかになっています。記録を習慣化している学生ほど、経験を次に活かせている傾向も確認されました。
詳細はこちら:https://stockr.bldt.jp/media/senshu_teamB
チームC:AIや適職診断などの自己分析ツールに依存しない、自発的なキャリア構築
適職診断やMBTIといったAI自己分析ツールは便利ですが、「自分ごととして語れない」という就活中の学生の課題に注目しました。学生自身の言葉による記録をもとに、自発的なキャリア構築を支援する「Stockr」の活用法が提案されました。
学生への調査(n=130)では、自己分析ツールを利用したことがある学生は約6割に上る一方で、「結果が抽象的」「自分を十分に理解できない」といった課題が多く挙げられました。インタビューでは、「自発的に言語化した経験の方が腑に落ちやすい」という傾向も確認されています。
詳細はこちら:https://stockr.bldt.jp/media/senshu_teamC
まとめ:AI時代に求められる「語れる自己理解」の重要性
AIや診断ツールを活用した自己分析が広がる中で、株式会社SynergyCareerが2025年に実施した調査(https://reashu.com/report-ai-chatgpt-es/)では、AIをES作成や自己分析に活用する学生が一定数いる一方で、「具体性に欠ける」「個性が伝わりにくい」といった懸念も指摘されています。
このような状況の中、本プロジェクトで学生から提案された3つのコンセプトは、いずれも「外から与えられた答え」ではなく、「自らの経験を振り返り、言語化すること」に価値を置いていました。ツールによる効率化が前提となりつつある就職活動において、どのようにして「語れる自己理解」を育てるか、その論点を学生自身の視点から示唆に富むものとなりました。
開催概要
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日時: 2026年1月22日(木) 14:50~17:15
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場所: 専修大学 生田キャンパス 10号館 101G教室
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参加者: 専修大学 経営学部 足代ゼミ学生(3グループ)、経営学部 教授 足代訓史、株式会社ビルディット 代表取締役 富田陽介 ほか
振り返りノートアプリ「Stockr」とは

「Stockr」は、「振り返り」を通じて自己理解を深め、自信と成長を育む振り返りノートアプリです。2026年2月時点で、総ダウンロード数は約7.5万件に達しています。
日記やタスク管理、メンタルケアといった従来の内省系アプリとは異なり、記録から振り返り、そして可視化までをワンストップで提供し、「書いて終わり」にしない振り返り体験に特化しているのが特徴です。
日々の思考や感情を記録する「ストック機能」、過去の記録から気づきを得る「再発見機能」、AIがサポートする「ビジョン設定コーチング」「AIコメント」「価値観診断」、そして日々の積み重ねを可視化する「スコア&レポート機能」を提供し、自己理解と自信の積み上げを支援しています。
詳細はこちら:https://stockr.bldt.jp/
株式会社ビルディットについて
株式会社ビルディットは、「Your growth, improve the world. (一人ひとりの成長が、世界をより良くする)」をスローガンに掲げ、学ぶことの楽しみ・豊かさ・充実をつくり出せる仕組みづくりに取り組む教育テクノロジー企業です。
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会社名: 株式会社ビルディット
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代表者: 代表取締役 富田 陽介
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所在地: 東京都八王子市東町1-14 橋完ビル4F
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URL: https://bldt.jp/
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設立: 2016年3月
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資本金: 100万円
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従業員数: 12名(アルバイト・業務委託を含む)
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事業内容: ふりかえりアプリ「Stockr」関連事業開発・サービス提供、教育/育成関連事業DXコンサルティング
専修大学 足代訓史ゼミについて
足代訓史ゼミでは、デジタル技術を使った革新的な製品・サービスやビジネスを生み出そうとする能動的な姿勢や行動パターン(アントレプレナーシップ)について研究しています。
身近なデジタルイノベーション事例(例:Instagram、TikTok、Airbnb、Timee、Spotifyなど)を選択し、そのヒット理由や収益獲得の仕組みをチームで調査・研究しています。また、プラットフォームや製造小売、サブスクリプションといったビジネスパターンを学び、それらを組み合わせて新規ビジネスを構想する活動を行っています。