日本新規事業大賞とは
スタートアップ産業が盛り上がりを見せる中、大企業や中小企業でも社内から新しい価値を生み出す動きが活発になっています。これまでの企業内起業家の挑戦は、十分に注目されてこなかった背景があります。そこで、名刺アプリ「Eight」を提供するSansan株式会社をはじめとする複数の企業が協力し、企業内の挑戦や社内外の共創、異業種連携などを通じて成長した取り組みを称えるアワードとして「日本新規事業大賞」が2024年に創設されました。
第三回となる今回は、2026年4月15日(水)に開催されたスタートアップ展示会「Startup JAPAN 2026」内で最終審査が行われました。書類選考を通過した事業によるプレゼンテーションを経て、各賞が決定しました。
日本新規事業大賞の特設サイトはこちらです。
https://sj.innovationaward.jp/
大賞は「AGENTIC STAR」
栄えある大賞には、ソフトバンク株式会社の次世代自律型AIエージェントプラットフォーム「AGENTIC STAR」が選ばれました。AI領域における市場拡大の潮流を的確に捉えた事業設計が高く評価されています。
「AGENTIC STAR」は、専用の仮想環境で安全に利用できる自律型AIエージェントプラットフォームサービスです。長期記憶により組織のナレッジを蓄積し、自律的に思考・計画・実行を行います。エンタープライズ企業に求められる高度なガバナンス機能も標準装備されており、全産業領域を対象に、アプリ開発、画像・動画生成、リサーチ・分析、開発環境構築など、幅広い業務の自動化・高度化を実現します。SaaS型、外部接続型、SDKパーツ提供型など多様な形で提供され、企業の生産性向上と新たな価値創出に貢献することが期待されています。
「AGENTIC STAR」の詳細については、以下のHPをご覧ください。
https://www.softbank.jp/biz/services/ai/agentic-star/
経済産業省 経済産業政策局 競争環境整備室長の池田 陽子氏からは、今回の日本新規事業大賞について「参加者の広がりに加え、再挑戦や第一回大賞受賞企業のパートナー参画といった循環が生まれ、エコシステムとして確立してきていることを実感しました」とのコメントがありました。また、「日本新規事業大賞の最大の魅力は『起案者ファースト』で、原点にある個人のエネルギー、そこから本来出会うことのなかった社内外の多様な連携が生まれるストーリーを肌身で感じられることです」と、本アワードの意義を強調しました。
各部門の受賞者
今回の日本新規事業大賞では、大賞のほかにも様々な部門で優秀な事業が表彰されました。
部門別グランプリ
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グロース部門
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次世代の自律型AIエージェントプラットフォーム「AGENTIC STAR」
- ソフトバンク株式会社 上原 郁磨氏
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シード部門
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デジタルアセット取引AML共同化構想
- 株式会社日立製作所 岸 功氏
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オーディエンス賞
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東京海上日動発新規事業 Carjany
- 株式会社Carjany 渡邊 裕太氏
審査員特別賞
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<株式会社アルファドライブ 麻生 要一氏 選出>
- アサヒグループジャパン株式会社 畠 徳望博氏
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<株式会社ゼロワンブースター 合田 ジョージ氏 選出>
- 株式会社フジ・ネクステラ・ラボ 玉岩 秀一氏
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<株式会社Relic 北嶋 貴朗氏 選出>
- Gen-AX株式会社 砂金 信一郎氏
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<SBイノベンチャー株式会社 佐橋 宏隆氏 選出>
- GeNiE株式会社 齊藤 雄一郎氏
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<株式会社ユニッジ 土成 実穂氏 選出>
- 日清医療食品株式会社 髙木 麻衣氏
パートナー賞
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MOONRAKERS TECHNOLOGIES株式会社賞
- ソフトバンク株式会社 上原 郁磨氏
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Creww株式会社賞
- 株式会社Carjany 渡邊 裕太氏
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株式会社YOUTRUST賞
- ソフトバンク株式会社 上原 郁磨氏
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株式会社TECHFUND賞
- 株式会社日立製作所 岸 功氏
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株式会社JSOL賞
- アサヒグループジャパン株式会社 畠 徳望博氏
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一般社団法人社会デザイン・ビジネスラボ賞
- 日清医療食品株式会社 髙木 麻衣氏
動画公開企画賞
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株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 畑中 克彦氏
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NTTテクノクロス株式会社 赤野間 信行氏
動画公開企画賞は、最終選考会のファイナリストには選出されなかったものの、優れた事業案として応募された中から、特に多くの投票を集めた2社に贈られました。
まとめ
「日本新規事業大賞」は、企業内から生まれるイノベーションに光を当て、その挑戦を後押しする重要なアワードです。今回大賞を受賞したソフトバンクの「AGENTIC STAR」のように、AI技術を活用した新しいビジネスモデルが、これからの社会や産業の発展を牽引していくでしょう。今後も、企業内の挑戦者たちが生み出す新たな事業に注目が集まります。