周遊施策をゲーム体験へ変える新基盤「ピコパス」ベータ版が先行提供開始

なぜ今、ピコパスが必要なのか

これまでの観光地やイベント会場での周遊施策では、参加者数や完走数は把握できても、「何が行動を後押ししたのか」「どこで離脱が起きたのか」といった具体的な効果を捉えにくいという課題がありました。魅力的な体験を作り込もうとするほど、企画、運用、効果測定がそれぞれ別の仕組みになりがちで、「実施して終わり」となり、改善や継続判断に必要なデータが得られにくい構造でした。

この課題を解決するためには、単なるチェックポイントの集合ではなく、参加者ごとの進行状態を持つ体験として実行できる基盤が必要です。さらに、体験の流れに沿って参加者の行動を記録し、改善に役立つ形で整理できる仕組みが求められます。このような要件を満たす基盤として開発されたのが「ピコパス」です。

ピコパスとは

ピコパスは、体験設計と計測設計を一体で行えるシナリオ型周遊基盤です。参加者ごとの選択や到達状況に応じて進行を変えるだけでなく、主催者や企画者が「どのような体験を届けたいか」と「施策から何を把握したいか」の両方を起点に設計できるのが大きな特長です。

分岐、条件、導線、チェックポイント、特典導線を同じシナリオ上で扱えるため、面白さを生む体験設計そのものが、計測可能な施策設計にもつながります。体験を後から測るのではなく、測りたいことを前提に体験そのものを設計できる点が、ピコパスの核となる考え方です。

Webベースのスマートパス上で、進行状況や達成情報、特典や入場などの権利、利用履歴を保持しながら体験を進められます。チェックイン、入場・再入場、引換、限定コンテンツへのアクセスも、QRコード、NFC、位置情報などを使い分けながら、同じ仕組みの上で扱えます。

PICOPASS ロゴ

ピコパスが実現する体験イメージ

ピコパスでは、従来の一律な周遊施策では表現しにくかった、選択と発見のある周遊体験を構成できます。例えば、最初に複数の地点を巡った後、参加者の選択に応じて次の行き先や展開が分かれ、最後に合流して特典を受け取る街歩き型企画の設計が可能です。条件達成によって新たな導線を開放したり、再訪時に異なる体験を提示したりすることもできます。

クエスト型、探索型、コレクション型など、目的や世界観に応じた体験構成にも対応します。参加者にとっては、巡ること自体がゲームを進めるような体験として機能し、主催者にとっては、その進行や選択が回遊傾向、離脱地点、分岐選択率、特典利用率などの把握にもつながります。

体験イメージや導入構成の詳細は、ピコパス公式サイトで確認できます。

主な特長

  1. 選択と発見のある周遊体験を設計できる
    企画の世界観やブランド体験に合わせて、選択、分岐、段階解放、達成、特典接続までを設計できます。地域資源の再発見を促す街歩き施策、テーマに沿ったクエスト型施策など、案件ごとに異なる体験構造を組み立てられます。
  2. 測りたいことを前提に、体験そのものを設計できる
    取得したいデータを定義し、そのデータが自然に生まれるようにシナリオを設計できます。回遊経路、離脱地点、分岐選択率、特典利用率など、施策の目的に応じて知りたいことを起点に、分岐、条件、導線を構成できます。
  3. 進行・特典利用・現場運用を分断せず設計できる
    進行や達成の管理と、入場・引換・会員証提示などの利用導線を、同じ基盤の上で役割を分けながら設計できます。これにより、複雑な企画でも現場導線を整理しやすく、参加者の体験の流れを止めにくい設計が可能です。

担当者ごとに見たピコパスの価値

ピコパスは、周遊施策において成果説明、企画設計、現場運用の責任を持つ担当者にとって価値のある仕組みです。

  • 成果責任者(自治体・DMO・観光協会など)
    施策を実施して終わりにせず、回遊、離脱、分岐選択、特典利用、完走率などを整理しやすく、次回改善や継続判断に活かしやすい点が価値となります。地域回遊の促進や滞在時間の向上といったテーマとも相性が良く、施策の説明責任や予算判断に必要な材料を整理しやすくなります。

  • 企画責任者(企画・制作会社、広告代理店など)
    世界観やブランド体験を設計しながら、同時にどのデータを取得し、何を比較可能にするかまで含めて提案できる点が強みです。「面白い周遊企画」で終わらせず、「実施後に改善できる企画」として組み立てやすくなるため、提案の差別化にもつながります。

  • 運用責任者(観光施設、イベント運営会社など)
    チェックイン、入場、再入場、特典引換、限定アクセスなどを一つの仕組みの中で扱えるため、参加者導線を分断しにくく、現場の案内や確認作業を整理しやすい点が価値です。複雑な企画でも体験の流れを止めにくくなります。

導入と運用の柔軟性

ピコパスは、複雑な体験を現場で無理なく運用できるよう、体験内容に応じて位置情報、静的QR、動的QR、NFCなどを使い分けられる設計です。屋外での回遊、屋内施設の受付、特典引換や権利消化など、現場条件に応じた導入に対応します。注意事項への同意や権利管理も体験フローに組み込めるため、現場スタッフの負担を抑えながら運用しやすくなります。

ベータ版の提供と今後の展望

現在、ピコパスは一般提供前のベータ版として、先行導入案件、共同企画、実証実験、協業相談を対象に、案件内容や導入形態に応じて個別に案内されています。スマートパス単体の小規模構成から、専用体験画面や特典導線を含む構成まで、運用に合わせて段階的に広げられます。

ベータ版では、スマートパス基盤、権利管理、進行データ、計測に加え、シナリオ設計や導入設計も支援されます。今後は、観光・イベント領域における継続的な改善を支える周遊体験基盤として、提供価値をさらに磨いていくとのことです。また、複雑なシナリオ案件では、AIを活用した多案生成や設定、検証の支援フロー構築も進められているそうです。

お問い合わせ先

観光・イベント領域の企画・制作会社、広告代理店、自治体・DMO、観光事業者、施設運営者からの、先行導入、共同企画、実証実験、協業に関するご相談は、お問い合わせフォームより受け付けています。正式公開や事例更新の案内をご希望の方は、公式サイト内の案内登録フォームをご利用ください。

オルトスケープ株式会社 代表取締役 鈴木裕司氏のコメント

オルトスケープ株式会社 代表取締役の鈴木裕司氏は、「ピコパスは、沖縄の多様な文化や自然に触れる中で着想を得たプロダクトです。選択と発見のある周遊体験を通じて、地域の魅力を、ただ巡るだけではないかたちで届けていきたいと考えています。まずは沖縄の現場から、この可能性を具体化していきます。沖縄でのご相談はもちろん、日本全国からのお問い合わせもお待ちしています。」と述べています。

オルトスケープ株式会社の詳細はこちらから確認できます。

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